【戯言戯画】湊かなえ 「さらりとした狂気」がコワい(産経新聞)
2010年 03月 04日
どっから見てもフツーのおばさん(失礼!)じゃないか。彼女が今をときめく「超売れっ子作家」であることは、隣のデスクにいる“自称作家のおじん記者”から聞くまでは知らなかった。たまたま大学生の娘がデビュー作の「告白」を持っていたから、借りて読んでみたらブッ飛んだね、これは。
「何を今さら」というなかれ。50近くにもなれば嗜好だって“守りに入る”。新しいモノにはなかなか手が伸びない。ましてや若い(といっても30代だけど)女性作家の本なんて手に取らないんだってば。
彼女の何がスゴイかってね。それは「女のえげつなさ」「怖さ」「容赦のなさ」を見事に描いているところだ。前も書いたけど、男と女はまったく違う生き物。オンナは、優れた遺伝子を残すためには「何だってやる」。遺伝子にそう組み込まれているからしょうがないんよ。
そんなオンナの業を、サラッと書いちゃう。ドロドロしていないからよけいに恐ろしい。「正気の狂気」ってところかな。まぁこんなこと書いても、読んだことのない人には伝わらないだろう。かの黒澤明監督が新作の見どころを質問したリポーターに「映画を見ろ」と答えたエピソードがあるけど、残念ながらボクもそう言うしかない。おじん記者によると、図書館じゃ「50人待ちが当たり前」だそうだけどね。
ただね、全部の作品を読んだワケじゃないけど、今のところデビュー作がベストだった。同じ手法で、読者を驚かせるのは限界があるし、そのパターンで消えていった作家は数知れない。“さらりとした狂気”の今後に注目だ!(喜多由浩)
・ 阿久根市長「政治の体なさず」総務相が苦言(読売新聞)
・ <線路侵入騒動>「撮り鉄」の心理とは…(毎日新聞)
・ 自民様変わり「派閥」に代わって「勉強会」(産経新聞)
・ <ギフチョウ>今年初めて羽化 羽紋色鮮やか 岐阜(毎日新聞)
・ <雑記帳>親善交流戦でチェ・ジウさんが始球式 福岡(毎日新聞)
「何を今さら」というなかれ。50近くにもなれば嗜好だって“守りに入る”。新しいモノにはなかなか手が伸びない。ましてや若い(といっても30代だけど)女性作家の本なんて手に取らないんだってば。
彼女の何がスゴイかってね。それは「女のえげつなさ」「怖さ」「容赦のなさ」を見事に描いているところだ。前も書いたけど、男と女はまったく違う生き物。オンナは、優れた遺伝子を残すためには「何だってやる」。遺伝子にそう組み込まれているからしょうがないんよ。
そんなオンナの業を、サラッと書いちゃう。ドロドロしていないからよけいに恐ろしい。「正気の狂気」ってところかな。まぁこんなこと書いても、読んだことのない人には伝わらないだろう。かの黒澤明監督が新作の見どころを質問したリポーターに「映画を見ろ」と答えたエピソードがあるけど、残念ながらボクもそう言うしかない。おじん記者によると、図書館じゃ「50人待ちが当たり前」だそうだけどね。
ただね、全部の作品を読んだワケじゃないけど、今のところデビュー作がベストだった。同じ手法で、読者を驚かせるのは限界があるし、そのパターンで消えていった作家は数知れない。“さらりとした狂気”の今後に注目だ!(喜多由浩)
・ 阿久根市長「政治の体なさず」総務相が苦言(読売新聞)
・ <線路侵入騒動>「撮り鉄」の心理とは…(毎日新聞)
・ 自民様変わり「派閥」に代わって「勉強会」(産経新聞)
・ <ギフチョウ>今年初めて羽化 羽紋色鮮やか 岐阜(毎日新聞)
・ <雑記帳>親善交流戦でチェ・ジウさんが始球式 福岡(毎日新聞)
by uq6wldxrta
| 2010-03-04 17:46